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岡崎市を中心に創業サポートを行っている宮島税理士事務所です。
創業間もない方は、資金繰りが大変重要な課題となります。特に創業期は売上(収入)が計画通りに上がらず、経費(支出)が計画以上に出ていくことがあり、結果として資金不足になりがちです。どんなに素晴らしい事業も軌道に乗るまでに数カ月はかかります。自己資金が十分にある方でも資金が減ると不安になりますし、通常の事業者は資金を十分に確保できていない場合が想定されます。
そこで弊事務所は、事業が軌道に乗るための命綱である資金確保の手段として、創業融資を利用することをお薦めしております。
さて今回のコラムでは、創業融資において審査の着眼点を中心に述べていきます。
【創業者融資の着眼点とは】
1. 創業間もない方は、事業自体の実績(決算書)がないため、以下の3点を中心に評価されます。
(1) 自己資金と経験の評価
通常は3分の1を自己資金、3分の2を金融機関から借り入れる。
例:300万円の資金が必要の場合、100万円を自己資金、200万円を金融機関から借り入れます。
(2) 事業計画の評価
① わかりやすいかどうか
② 客観性があるかどうか
仮説・検証・結果
③自分で説明できるか
どんなに立派な事業計画書でも自分で説明できなければ評価はされません。
(3) 家族の理解や協力の評価
万が一の時にサポートして頂けるか。
2. 資金調達例
① 自己資金が100万円で調達資金が500万円できた事例
この方の場合、自己資金以外に今回の事業と関連した職務が評価されたため、500万円の融資が可能になりました。
② 自己資金100万円で調達資金が700万円できた事例
この方の場合、建設業における自身の経験+事業計画が自分で説明できたこと+家族の理解があったため、評価されました。
③ 自己資金300万円で調達資金300万円 ただし、本人希望額500万円の事例
この方の場合、自己資金は十分にありましたが、今回の事業に関連する職務の経験があまりないため、希望額の満額は受けられませんでした。但し、本人の性格等は良好なため必要最低限度の300万円の融資を受けることができました。
④ その他注意事項
金融機関等は税金の滞納、カードの残高不足による引落し不可、公共料金の未払い等、通常支払すべきものを支払わない融資申請者には大変厳しい審査をします。創業融資を希望する方は日頃の生活に十分気を付けて自己資金を貯めて頂きたいです。
⑤ 弊事務所の資金調達事例
https://www.okazaki-setsuritsu.com/page-517/
ここをご参照ください。
3. 以上、資金調達事例についても触れましたが、創業融資においてはまずは自己資金をコツコツ貯める、実務の経験を積むこと(たとえ、他分野においてもマネージャー等の経験は評価をされることになります。)が一番大切になります。
そのうえで客観的な事業計画書を作成し、さらに自分で説明できること、家族や周りのサポートがあるとさらに評価が高くなります。
最後に
本日は創業融資の審査の着眼点を中心に説明させて頂きました。弊事務所でも創業間もない方の創業融資等のお手伝いをさせて頂いております。
現在、創業等で融資を考えている方、ご質問のある方はお気軽に弊事務所までご連絡下さい。