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岡崎を中心に創業サポートを行っている宮島税理士事務所です。今回のコラムでは創業者が一番求めている売上高UPについて述べていきたいと思います。
一般的に経営者が持つ主な悩みは、①資金繰り ②人の管理 ③将来のビジョンと言われています。売上が上がれば①は一般的に改善され、②は人の採用も容易になり、③は進むべき道が見えてきます。売上が上がらなければ①は苦しみ、②は人の採用が思うようにできず、③は将来が不安になってしまいます。
そこで、今回は売上高UPの手法について述べていきたいと思います。
1.売上高UPとは
売上高を分解すると、「客数×客単価×リピート率」と一般的に言われています。
客数とは、人を集めるということです。具体的にはどのようにして会社について知ってもらうかになります。最近では、ホームページ等による集客が流行っています。
単価とは、お客様が会社の商品に対して支払っていただく金額です。単価の設定は経営の方向性が決まります。高単価にするのであれば高級感を出す必要があり、低単価で勝負するのであれば回転率を上げることが必要とされます。
リピート率とは、店に来ていただく頻度になります。リピート率を上げるには、同じお客様にまた来ていただけるようなサービスを考える必要があります。
客数・客単価・リピート率のそれぞれを工夫することによって、売上高UPにつながっていきます。
2.具体的分析例
① 税理士事務所の場合
身近では、税理士事務所の場合、どのような取り組みをしているか自身を参考に分析してみました。
客数では、ホームページ・紹介・DMによって顧客を獲得しています。税理士業界は、従前は紹介で顧客を獲得することが主流でした。現在はホームページも有力な手段になっております。
客単価では、業界の相場を考える必要があります。また、客層に沿った価格設定をしております。
リピート率では、顧問報酬(メインの報酬)に加え、近年は融資のお手伝い等もサポートしており、この報酬も加わります。また、相続税の申告は既存のお客様からご紹介いただくことがあります。
② 売上高UPの更なる補足
上記では、客数・客単価・リピート率について述べましたが、売上高を上げるには売上高の構成を分解して考えることも有益です。
<具体例1 美容院>
・売上=カット売上+パーマ売上+トリートメント売上+ヘアカラー売上
・売上=サラリーマン売上+主婦売上+若者売上+子供売上
→ サラリーマンの売上をUPさせるためには、ターゲットに対する施策を打つ必要があります。
<具体例2 飲食店>
・売上=ランチ売上+ディナー売上
・売上=男性売上+女性売上
→ 女性の売上をUPさせるためには、例えばインスタ映えするような店づくりをする必要があると考えられます。
まとめ
今回は、売上高UPにつなげるための考え方について述べましたが、私の簡単な結論としましては、日頃の一つ一つの取り組みの積み重ねが売上高UPにつながると確信しております。
今回のコラムが創業されている方のヒントになれば幸いです。
弊事務所でも創業間もない方の創業支援等のお手伝いをさせて頂いております。
現在、創業等で融資を考えている方、ご質問のある方はお気軽に弊事務所までご連絡下さい。